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2026.06.08 公開 / 2026.06.10 更新 / 親のお悩み

平均点が取れない中学生。
原因と、点数が動き出す5つのステップ

テストが返ってきて、また平均点以下。
本人は「次は頑張る」と言う。でも、毎回同じ結果。

「勉強時間が足りないんじゃないか」
「やり方が悪いんじゃないか」
「うちの子、本当に大丈夫だろうか…」

そう感じている、お母さん・お父さんへ。

平均点が取れない、本当の原因

「勉強時間が足りない」「努力が足りない」と思っていませんか?実は、もっと根本的な原因があります。

RESEARCH — 認知負荷理論

人が一度に処理できる情報は、わずか
「ワーキングメモリ 4±1 個」。

認知心理学者ジョン・スウェラーの「認知負荷理論(Cognitive Load Theory)」では、人間のワーキングメモリは一度に4±1個程度の情報しか保持できないとされています。新しい知識を学ぶには、既に身についた知識(長期記憶)と新しい情報を結びつける必要があります。

中学の勉強で平均点が取れない子は、多くの場合、基礎の知識が「長期記憶」に定着していません。だから新しい単元を学ぶたびに、ワーキングメモリがパンクして、何も理解できない状態になります。 「努力不足」ではなく、「処理能力の限界」 です。

参考:Sweller, J. (1988, 2010) Cognitive Load Theory

つまり、平均点が取れない子に「もっと勉強しなさい」と言うのは、「もっと一度に多くを覚えなさい」と言っているのと同じです。これは脳の構造上、無理です。

もう一つ、知っておきたい数字

DATA — ベネッセ調査

中学生の成績下位層では、
「家でほとんど勉強しない」が12.6%。

ベネッセ教育総合研究所の調査では、中学生のうち成績下位層で「家でほとんど勉強しない」と答えた割合が12.6%にのぼります。一方、成績上位層は学習時間が長い傾向にあります。

これは「成績下位だから勉強しない」のか「勉強しないから成績下位なのか」、両方の側面があります。悪循環のループに入っているお子さんが、けっこういるんです。

出典:ベネッセ「小中学生の学びに関する実態調査」(2014年)

つまずきの正体は、3つあります

① 基礎の知識が、抜けている

中学の勉強は、積み上げ型です。中1の方程式が分からないと、中2の連立方程式は理解できません。中1の英文法が抜けていると、中2の長文は読めません。成績が下がった時の見直しポイント でも書いていますが、ここに気づかないまま「ただ時間を増やす」と、悪化します。

② 勉強の「やり方」が分からない

「読み返すだけ」「ノートに書き写すだけ」では、長期記憶に定着しません。学習科学の研究では「アクティブ・リコール(思い出す練習)」が、覚える上で最も効果的と分かっています。お子さんが「勉強したのに、覚えてない」と感じているなら、やり方の問題です。

③ 続かない(学習量が足りない)

そもそも、毎日机に向かう習慣がない。これは 意志の問題ではなく、仕組みの問題 です。中学生の勉強が続かない3つの理由 も合わせて読んでください。

点数が動き出す、5つのステップ

ここから具体策です。順番が大事です。

STEP 1:今のレベルを、正確に把握する

「中学生の問題が解けない」のではなく、「どこから解けないのか」を特定します。場合によっては、小学校の単元に戻る必要があります。これは恥ずかしいことではなく、合理的なリスタートです。

STEP 2:基礎の穴を、埋める

つまずいた単元の前の単元から、丁寧にやり直す。中3でも、中1の英文法から始める価値があります。土台がぐらぐらした建物に新しい階を足しても、崩れるだけです。

STEP 3:毎日、同じ時間に机に向かう

10分でいい。とにかく続ける。これは 「やる気じゃなく仕組み」 の原則です。やる気が出てからやるのではなく、時間を決めてしまう。続いた量が、結果になります。

STEP 4:分からないを、すぐ聞ける環境を作る

家庭学習で詰まると、お子さんはすぐスマホに逃げます。誰かに 「すぐ聞ける」状態 を、どう作るか。これが、続くか続かないかの分水嶺です。自習ができない中学生のための環境のつくり方 も参考に。

STEP 5:可視化する

「今日何をやったか」が見える状態に。やった量・できた量が見えると、お子さんの中に「自分、ちょっとずつ進んでる」という感覚が育ちます。これが続けるエネルギーになります。

自分たちだけで難しい時の、4つの選択肢

選択肢 月額目安 強み 弱み
通信教材
(進研ゼミ等)
6,000円〜 安い、9教科対応 「自分でやる」前提。続かない子は教材がたまる
映像授業
(スタディサプリ等)
2,000円〜 圧倒的に安い、有名講師の授業 自己管理できる子前提、質問はできない
通塾型個別塾 15,000円〜 直接指導、人と顔を合わせる安心感 通塾が必要、送迎の負担、料金が高い
オンライン個別指導 11,000円〜 自宅完結、個別指導、続く仕組み サービスによって質に差がある
— スタディマックスの提案 —

平均点を取り戻す、4つの仕組み。

  1. 毎日、決まった時間に Google Meet 入室 「毎日机に向かう」習慣を、仕組みで実現します(STEP 3)
  2. 24時間、いつでも質問できる環境 分からないをその場で消す、を毎日繰り返します(STEP 4)
  3. 基礎から、お子さんに合わせて 必要なら小学校範囲から。恥ずかしくない、合理的なリスタート(STEP 1, 2)
  4. 親にも毎日メールで報告 学習内容・達成率・講師コメントが見える化(STEP 5)

月額¥11,000〜(税込)。
「平均点が取れない」を仕組みで変えるための、現実的な選択肢です。

最後に:焦らないで、でも、動き出して

平均点を取り戻すのに、魔法はありません。STEP 1〜5 を、ただ続けることです。たぶん最低 3ヶ月は時間がかかります。

でも、3ヶ月で変わります。私たちはたくさんの「平均点以下から平均点を超えた子」を見てきました。共通しているのは、特別な才能ではなく、「やり方を変えて、毎日続けた」ことだけです。

うちの子は、特別な才能なんてなくていい。ただ、続けるための仕組みを、一緒に作っていきましょう。