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2026.06.08 公開 / 2026.06.10 更新 / 親のお悩み

平均点以下の中学生を持つ親へ。
焦らず取り組める家庭学習の作り方

テストが返ってくる。また、平均点以下。
保護者懇談で先生に「もう少し家庭学習を…」と言われる。

「うちの子、このままで大丈夫だろうか」
「他の子は、もっとやってるんじゃないか」
「私が、もっと管理してあげなきゃ」

そう感じている、お母さん・お父さんへ。
今日は、その「焦り」を一度、横に置く話をします。

焦りは、たぶん逆効果です

平均点以下の状態が続くと、親はどうしても焦ります。当然です。でも、その焦りが、結果として家庭学習をもっと壊してしまうことがあります。理由を、心理学の研究から説明します。

RESEARCH — 成長マインドセット理論

「努力でできるようになる」と信じている子は、
「もう才能で決まってる」と思う子より、確実に伸びます。

スタンフォード大学の心理学者キャロル・S・ドゥエックが提唱した「マインドセット理論」では、人の能力観は2種類に分けられます。「能力は努力で伸ばせる」と信じる 成長マインドセット と、「能力は生まれつき決まっている」と思う 固定マインドセット です。

数千人の生徒を追跡した研究で、成長マインドセットを持つ子のほうが、難しい課題に挑み続け、成績も伸び続けることが明らかになっています。重要なのは、このマインドセットは 親の声かけで形成される という点です。

参考:Dweck, C. S. (2006) Mindset: The New Psychology of Success

固定マインドセットを育てる、親のNG言葉

残念ながら、親の善意の言葉が、固定マインドセットを育ててしまうことがあります。

① 「頭がいいね」と褒める

意外ですが、これがいちばん危険です。「頭がいい」と褒められた子は、難しい問題に直面した時に「自分は頭がよくないのかも」と感じ、挑戦をやめます。Dweckの研究で、能力を褒められた子は、努力を褒められた子より、課題回避が増えたことが示されています。

② 「頑張ったのに、できなかったね」と言う

努力が報われなかった、というメッセージは、努力そのものへの信頼を削ります。代わりに 「どんなやり方を試した?」 と過程に焦点を当てる声かけが効きます。

③ 「○○ちゃんは出来てるのに」と比べる

比較は、固定マインドセットを爆速で育てます。「能力で差がついている」というメッセージを、何度も植え付けてしまうからです。親が言ってはいけない7つの言葉 でも書いていますが、比較は本当に効きません。

もう一つ、知っておきたいデータ

DATA — 内閣府調査

日本の若者の自己肯定感は、
諸外国と比べて顕著に低い水準にあります。

内閣府が実施した「子供・若者白書」の国際比較調査では、「自分自身に満足している」と答えた日本の若者の割合が、欧米諸国と比べて10〜30ポイント低い結果が長年続いています。

平均点以下のお子さんは、もともと 自己肯定感が削られやすい状況 にあります。そこに親の焦りからくる「もっと頑張れ」「なんでできないの」が重なると、心の土台が崩れます。勉強の前に、自己肯定感が必要 なんです。

出典:内閣府「子供・若者白書」(年度毎)

焦らず、長く続けるための4つの原則

① 「結果」より「過程」を見る

テストの点数(結果)に一喜一憂しない。代わりに、「机に向かった日数」「やり直しした問題の数」(過程)を見る。過程は、毎日少しずつ改善できます。結果は3ヶ月遅れてついてきます。

② 小さな成功を、毎日見つける

「昨日より5分長く座れた」「英単語5個覚えた」。これを毎日見つけて伝える。自己肯定感は、こうした小さな承認の積み重ねで育ちます。「やる気じゃなく仕組み」の原則 もあわせてどうぞ。

③ 他人と比べない、過去の自分と比べる

「3ヶ月前は10分も続かなかったのに、今は30分続いてるね」。これが正しい比較の仕方です。他人との比較は、固定マインドセットを育てるだけです。

④ 親が、自分の自己肯定感も守る

子育てで疲れて、自己評価が下がっていませんか?親の心の余裕が、お子さんへの言葉を変えます。親が自分を責めないこと、これも回り回って、お子さんに効きます。

具体的なやり直しは「土台」から

平均点以下のお子さんは、多くの場合、基礎の土台が崩れています。平均点が取れない中学生の原因と動き出すステップ で詳しく書いていますが、中3でも中1の英文法から戻る価値があります。成績が下がった時の見直しポイント も参考になります。

自分たちだけで難しい時の、4つの選択肢

選択肢 月額目安 平均点以下との相性 注意点
通信教材
(進研ゼミ等)
6,000円〜 △ 学校進度に合わせるので、基礎の穴が放置されがち 「自分でやる」が前提
映像授業
(スタディサプリ等)
2,000円〜 ○ 基礎の単元に戻りやすい 自己管理ができないと続かない
通塾型個別塾 15,000円〜 ○ お子さんに合わせてくれる 料金と送迎の負担
オンライン個別指導 11,000円〜 ◎ 個別+自宅+続く仕組み サービスによって質に差がある
BEFORE ・テスト返却に怯える日々
・「もっと頑張れ」が口癖
・他の子と比べて焦る
AFTER(3ヶ月後) ・お子さんの「今日の進歩」が見える
・「過程」を褒められる
・親も、お子さんも、肩の力が抜ける

「焦り」を「仕組み」に変える、3ヶ月。

スタディマックスは、お子さんが 毎日少しずつ進める 仕組みです。
講師が「今日の小さな成功」を見つけて、保護者にも毎日メールで報告。「結果」じゃなく「過程」を、家族で共有できる設計にしています。

月額¥11,000〜(税込)。
「平均点以下のうちの子に、合うかな…」というご相談、お気軽にどうぞ。

最後に:3年で見る、半年で見る

平均点を取り戻すのに、1ヶ月では足りません。半年〜1年かけて、土台から作り直すつもりで取り組んでください。

そして、その半年〜1年の間、お子さんの自己肯定感を守ることが、いちばん大事です。「成長マインドセット」を育てる声かけ を、続けてください。それだけで、3年後の景色は、ずいぶん変わります。

うちの子は、ちゃんと、伸びる子です。今は、土台を作る時間です。